

わかりやすいプレゼンスライドを作成するには
解説手法としてのプレゼンテーション
プレゼンテーション(以下,プレゼン)のもともとは「聴き手に情報を伝え意思決定を仰ぐ」ためのビジネス手法といえます.
しかし,プレゼンソフトの普及により,プレゼンはビジネス分野のみならず,さまざまな報告・提案あるいは解説・教育の手法として活用されています.それは,プレゼンが視覚的な表現(プレゼンスライド)によって参加者が短時間で共通の理解をえることができる効果的な手法であるからにほかなりません.
技術分野のプレゼンテーション−テクニカルプレゼンテーション−
技術にかかわる人々にとっても「学術研究」や「調査報告」ばかりがプレゼンではありません.開発した製品やサービスを顧客に説明する機会や,社内あるいはユーザを対象としたセミナーをプレゼン形式で行う機会も多いはずです.
技術をプレゼンの形式で解説する機会が多い今日,「学術研究の講演発表」のスタイルや“ビジネスプレゼン”的な提案のスタイルから発想するのではなく,「相手の理解を考えて技術をわかりやすく解説する手法=テクニカルライティング」の発想で行うプレゼン,すなわち「テクニカルプレゼンテーション」を提唱したいと思います.
プレゼンテーションにおけるプレゼンテーションスライド・配布資料の役割
テクニカルプレゼンテーションを提唱する大きな理由に,技術分野では行われるプレゼンでは「プレゼンスライドはプレゼンのツールであるとともの文書としての価値も重要」であることがあげられます.
一つに,技術分野の解説では裏付けとして多くのデータをプレゼンスライドに込めなければなりません.システム構成を図で示すあるいはデータをグラフ,表で示す際の情報量はビジネスプレゼンと比較してはるかに多いといえます.
さらに,技術分野のプレゼンでは「配布資料(プレゼンスライドの印刷物)」そのものの資料価値が高いことがあげられます.この配布資料は単にその場でメモを書き込むだけのものではありません.単独の技術資料としても活用できる「技術文書」ともいえます.
「技術」を目的に応じてわかりやすくプレゼンスライドに表現する手法あるいはプレゼンスライドを使って技術をわかりやすく解説する手法を「テクニカルプレゼンテーション」とよびたいと思います.
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