

プレゼントークの考え方
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しばしば、プレゼントークが“詰まってしまう”のを避けるのに、「読み原稿」代わりにプレゼンスライドを詳細にしたプレゼンに遭遇します。プレゼンスライドとプレゼントークがほとんど同じ「読み上げ」型では聴き手への訴求力に欠けます。シナリオ構成あるいは各プレゼンスライドの主題と要点を表す際にプレゼントークの構成も考えておくのが適当です。
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プレゼントークが円滑になるシナリオ構成とプレゼンスライド
シナリオ構成で各部の到達点を定め、各プレゼンスライドの主題と要点を明確にしておくと、おのずからプレゼントークも進めやすくなります。とりわけ、2ないし3枚のプレゼンスライドで「サブセクション」を構成し、1枚目の主題から要点に向かってプレゼントークを進め、その主題あるいは要点を受けて次のプレゼンスライドの主題に結びつけると、プレゼンタにとっても解説しやすく、かつ聴き手にとっても一連のスライドの関係性と要点がわかりやすくなります。

[当社出張開催形式セミナー「テクニカルプレゼンテーションの手法」から抜粋]
「解導出」型のプレゼントークと「要点検証」型プレゼントーク
プレゼンスライドごとのプレゼントークが不要に長くならないように、めりはりがある3段落程度のプレゼントークをイメージしておくのが適当と言えます。加えて、この3段落とプレゼンスライドの構成およびアニメーション操作を同期しておくと、段落を進めるタイミングをとりやすくなります。
3段落の構成の一つとして「解導出」型のプレゼントークがあります。たとえば、第1段落で課題を述べ、第2段落でその課題の条件を満たす解答(要点)を示します。第3段落は、解答の展開(次のスライドの“ふり”)に位置付けるのも有効です。対して、第1段落で「全体(要点)」を述べ、第2段落と第3段落で要点の補足として「部分」を述べてゆくのが「要点検証」型プレゼントークと言えます。
各段落のプレゼントークの“めりはり”をつけるためにキーワードとともに説得力のある表現をイメージしておくのが効果的です。たとえば、主語を「私たち」にして「・・・してきました。・・・・する必要があります」とればプレゼンタと聴き手が同じ視点にいることになり、共感を得やすくなります。また、不要に大げさに聞こえる表現を多用すると逆効果ですが、要所で「論理的な裏付けがありかつ印象に残る修飾語」を使うのも有効です。

[当社出張開催形式セミナー「テクニカルプレゼンテーションの手法」から抜粋]
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わかりやすいマニュアル作成のための実践テクニカルライティングセミナー
わかりやすいプレゼンスライドの作成手法
Copyright:Takaaki-YAMANOUCHI/1995-2006
山之内孝明/(有)山之内総合研究所
Takaaki Yamanouchi/ Yamanouchi Research Institute,Ltd.


プレゼントークの考え方
シナリオ構成で各部の到達点を定め、各プレゼンスライドの主題と要点を明確にしておくと、おのずからプレゼントークも進めやすくなります。とりわけ、2ないし3枚のプレゼンスライドで「サブセクション」を構成し、1枚目の主題から要点に向かってプレゼントークを進め、その主題あるいは要点を受けて次のプレゼンスライドの主題にに結びつけると、プレゼンタにとっても解説しやすくかつ聴き手にとっても一連のスライドの関係性と要点がわかりやすくなります。

[当社出張開催形式セミナー「テクニカルプレゼンテーションの手法」から抜粋]
プレゼン全体あるいはセクションごととともに各プレゼンスライドのプレゼントークにも、「結論」が求められます。結論にいたるまでが長くならないように、3段程度のプレゼントークをイメージしておくのが適当と言えます。加えて、この3段落とプレゼンスライドの構成およびアニメーション操作を同期しておくと、プレゼンタにとっても段落を進めるタイミングをとりやすくなります。
各段落のプレゼントークの“めりはり”をつけるためにキーワードとともに説得力のある表現をイメージしておくのが効果的です。たとえば、主語を「私たち」にして「・・・してきました。・・・・する必要があります」とればプレゼンタと聴き手が同じ視点にいることになり、共感を得やすくなります。また、不要に大げさに聞こえる表現を多用すると逆効果ですが、要所で「論理的な裏付けがありかつ印象に残る修飾語」を使うのも有効です。

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