

「追補」とそのメリット
「追補」は本来どのような目的のための方法なのか
本来「追補」は、後になって内容が追加されることが多くかつページ数の多い出版物の場合によく行われる方法です。
追補は旧版(追加・変更する前の版)をそのまま活用し、新しい内容をページ単位(通常2ページ以上)で章末(または本文末)に挿入します。したがって、本来の構成を大きく変更する必要がありません。そして、何回かの追補の後に全面改訂を行い、追補の内容も適切な箇所に織り込むのが一般的です。
「追補」のメリット
マニュアルの追加・変更の手法としての追補のメリットは、読者にとって変更箇所がわかりやすいことです。
追補の場合、章あるいは本文末に変更された情報が章末は本文末に集約されているてため、そこを確認すれば最初の版と比べてどのような内容が追加されたかが明確にわかります。
追補のもう一つのメリットに、既存のページ構成を使うため旧版のページ番号を移動させずにすむことがあります。したがって、目次や索引の更新も最低限ですみます。
変更への対応
これまで述べてきたように「追補」はその名前のとおり、内容の追加に適した方法です。旧版の内容をそのまま活かすことが前提ですので内容の入替えには適していません。
したがって、序文や追補の冒頭で「旧版の*-*節○○を当追補○○と入れ替える」などと明確に示しておく必要があります。
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