技術文書で外来語を表記する際は、外来語の表記の原則に加えて慣用や専門分野のよる表記の違いも考慮する必要があります。 |
外来語をカタカナで表記する前に、日本語(訳語)を当てるべきかあるいは原語で表記するべきかを考慮する必要があります。普及の度合いによっては、原語による表記が適当な場合があります。
分 類 |
表記の考えかた |
例 |
日本語が適切な語 | 漢字またはひらがな書き | 通信機能 |
日本語として使われている語 | カタカナ書き | インタフェース、ディスプレイ、サウンド機能、パソコン |
日本語
として定着していない語もし定着しつつある語
| 初出時にカタカナ書きの後ろに括弧付きで原語を表記 |
ピア・トゥ・ピア(「peer to peer) あるいは peer to peer(ピア・トゥ・ピア) |
外国語だけで使用される語
| 原語で表記 | Bluetooth *Bluetoothはエリクソン社の商標です。 |
外国語の略語
| 必要に応じ括弧付きで原語を付記 |
CD-ROM、DVD MO(光磁気記憶装置) WWW(world wide web) |
日常語あるいは社会用語としての外来語のカタカナ表記とともに「技術用語」としてのカタカナ表記があります。技術分野でのカタカナ表記にはいくつかの原則と慣例があります。
次のセクション以降でしばしば不統一の原因となる課題とその扱い方を解説します。
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