

手順の応用的な表し方
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操作の対象によっては、「手順の数が多い」あるいは「他の操作と重複する手順があるな」どさまざまなケースがあります。適切に表さないと、手順を誤解される場合もあります。これらに応じた応用的な手法も知っておく必要があります。
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手順の数が多い場合に有効な「入れ子型図解」形式
「入れ子型図解」形式では、告知文(これから達成する事項、例:・・・・を設定します)を主文にします。加えて、図に番号を付けた複数の指示文を補足文として示します。複数の指示文が一つの図解にまとめられ、手順の数が多く箇条書き形式の項目数が増える(20項目以上)場合に有効です。

工夫が必要な手順
マニュアルによっては、手順が途中で分岐するなどさまざまなケースがあります。適切に表さ方ないと、使いづらいあるいは誤解につながる場合もあります。
マニュアルでありうる事例 |
不適切な対処の結果 |
手順の中で異なる図(例:一つの製品の外周あるいは内部)が使われる。 |
手順によって図が変わり、どの個所を対象としているかわかりづらくなる。 |
同じ図に対し手順が連続する。 |
1項目にすると、1項目に複数の手順となる。 |
複数の操作対象を含む図で複数の手順を指示する。 |
「Aを-し、Bを-し、Cを-します」となり、手順の見落しにつながる。 |
複数の手順に見出しを付ける。 |
通常の箇条書き形式(見出しがない手順)との不統一になる。 |
手順のうちのいくつかが他の操作と共通するため「**と同様」と省略する。 |
読者は参照先を見なければならないため使いづらくなる。 |
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