

解説付き抜粋 その3
原稿指定
原稿指定とは
「原稿指定」とは、原稿(本文原稿、図・表原稿)に赤字などで簡単な指示を加えて、執筆者の意図を製作担当者に伝える作業です。また製作工程において、製作担当者が執筆者の判断をあおがなければならない事項をあらかじめ決めておくことも原稿指定の一部です。
「原稿指定」を何もせず、製作担当者にただ原稿を渡すだけで本当に執筆者が意図するページを作ることは困難です。、双方がイメージするページ構成が異なっていて、校正段階で初めて思い違いに気づくということがしばしばあります。
原稿指定のメリットは「作業の効率化」
「原稿指定」がもたらすメリットは、作業の効率化です。適切な原稿指定をしておかないと後になって不必要なやり直しが発生して結果的に時間(場合によっては費用も)がかかってしまうことになります。
しばしば、「製作担当者はプロなのだから」といって何もかも製作担当者まかせてしまうことがよくあります。しかし、プロといってもさまざまな個性があり、“丸投げ”して必ずしも執筆者の意図をくみ取ったものができてくるとは限りません。
効率的な原稿指定のコツ−組版指定書を作る−
原稿指定の一般的な方法には次の二つがあります。通常は両方を補完的に用いて、できるだけ効率よく「原稿に指定する(=執筆者の意図をページに反映させる)」のがコツといえます。
「組版指定書」は、製作担当者のほうで書式を用意しているのが一般的です。原稿を渡す前(あるいは渡す際)に打合せをしながら記入をするとよいでしょう。
また、組版指定書には執筆要領や用語統一表を添付しておくと製作担当者の参考になります。
効率的な原稿指定のコツ−原稿のプリントアウトに赤字を記入する−
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