はじめに
マニュアルに対する不満がなくならないのはなぜ
パーソナルコンピュータやインターネットのような情報機器,情報サービスの利用者が急速に増え,「パソコンやアプリケーションソフトのマニュアルがわかりづらい」とか「マニュアルのための参考書が必要」など,とかくマニュアルの質に対する評価が厳しくなりました.しかし,どうしたら本当に「良質なマニュアル」が作れるのでしょうか.このコーナーでは,その答えとして
テクニカルライティングを理解してマニュアルを作る
ことを提唱しています.
テクニカルライティング
とは,
技術的な内容を,読者対象や目的に応じて,わかりやすく正確に表現することを目的とした文書作成手法
のことを言います.
さらにつきつめて言えば,テクニカルライティングは,
読者の立場で技術文書を作ること,すなわち「
読者(=ユーザ)指向
」の文書作り
です.
「マニュアルがわかりづらい」と言われることの多くは,読者指向になっていない,あるいはマニュアルを作っている側は読者指向になっていると思っていても読者はそのように評価してくれていないことが原因です.
パソコンのマニュアルがわかりづらいと言われる一方で,パソコンの初心者向けに作られた図解の参考書は相当な部数が売れています.実はこの図解の参考書には読者指向の文書作りのためのさまざまな手法がちりばめられています.これを受けて製品マニュアルを作る側も,表現を柔らかくしたり図解を取り入れたりするなどいろいろな手法を導入し始めていますが,まだまだ形だけを模倣しているものが多いように思われます.マニュアルを作る側がテクニカルライティングをまだ十分に理解していないのが現状ではないでしょうか.
このコーナーのねらい
このコーナーでは,当ホームページ全体のテーマである「
わかりやすいマニュアル作成のための実践テクニカルライティングセミナー
」の導入部として,テクニカルライティングでマニュアルを作り際のプロセスの概略を解説します.あわせて,また,読者指向のマニュアルを作るための手法の一例を紹介します.
参考:
各手法の詳細については,当該のコーナーへのリンク先をご参照ください.
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