マニュアル作成のポイント
マニュアル作成の進め方


ステップ2:見出し構成の検討−マニュアルの「フレームワーク」−

   

見出し構成の検討段階から執筆はすでに始まっています。見出し名は段落の「主題」です。主題が不明確では、要点となる文章も導きだされません。見出し構成(見出し名を含む)を効率よく的確に検討できるかが 、マニュアル作成全体の効率にも大きく影響します。


見出し構成の検討と調整

見出し構成は、上位の見出しランクから検討を進めるのが基本です。章−節−項(必要に応じさらに1ランク)の階層で見出しを構成します。

いったん見出し構成ができても、それは“仮の見出し構成”にすぎません。必ず、順序あるいは偏りの有無などを見直すための調整を行ってください。あわせて、同格の見出しランク、上位−下位の見出しランクの見出し名も見直してください。

第1部 見出し構成見出し名の考え方


アウトラインプロセッサ機能の活用

見出し構成を検討する際は、ワープロ(あるいはDTPソフト)のアウトラインプロセッサ機能が便利です。見出しランクの変更あるいは順序の入れ替え、見出しの追加が容易にできます。また、何よりも見出し構成を“俯瞰(ふかん)”して確認できる利点があります。

マニュアルのみならず文書作成では、見出し構成の検討はその後の執筆の進め方と大きく関係します。とりわけ、ページ数が多いマニュアルでは、アウトラインプロセッサ機能を有効に使うことを薦めます。


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