

“見通しがよい”見出し構成−解説の基本単位−
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「解説の基本単位」とは、読者が負担なく読める分量です。使いやすいマニュアルとは、この解説の単位が「解説あるいは操作・行動のひと区切り」と一致しているあるいは一致していなくとも適切に調整されている見出し構成のマニュアルと言えます。
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解説の基本単位=読者が負担なく読める分量
解説の表し方にもよりますが、誰かが書いた文書を通して読める分量をページ数に換算すると、その限度は“数ページ”です。もう少し具体的に表せば2ページ前後、多くて4ページが目安です。
読者に負担がない分量が2ページ前後、多くて4ページならば、「解説の基本単位(区切り)」をこれに合わせれば読者にとって“読みやすいマニュアル”になります。

解説の基本単位=改ページにする見出しランク
解説の基本単位は、「改ページ」にする見出しランクでもあります。解説の基本単位で改ページにすると、ページの最初を見ているだけで「読者が知りたい事項」あるいは「読者が知らなければならない事項」が見つかり“見通し”がよくなります。
改ページにする見出しランクは、マニュアルを通して統一されていなければなりません。
改ページにする見出しランクより下位の見出しランクで改ページにすると、原則が曖昧になり「解説の基本単位」がくずれます。

陥りやすい事例と見直し方
しばしばありがちなのは、階層的な構成としたため「解説の基本単位」が下位の見出しランク(例:項見出し)になっている事例です。
下位の見出しを1ランク繰り上げれば「解説の基本単位」が統一されます。繰り上げた見出しの関係は見出し名によって補足できます。


「解説の基本単位を数ページにする」は、いわゆるWebマニュアル(HTML形式のマニュアル)にも通じる原理です。「数ページにする」あるいは「短くする」はスクロールしなくても必要な事項が見つかる“見通しがよい”Webマニュアルにつながります。
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