

見出しの書式
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「
見出しと段落の見分け」とともに、「見出しランクの見分け」になる書式を選ぶのが適当です。あわせて、マニュアルおよび技術文書で一般的な番号書式を選び、統一して用いる必要があります。
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見出しランクの表し方
見出しランク(見出しの上位・下位)は、「見出し文字の大きさ」、「見出しに当てる行数(行取り)」、「見出しの字下げ(インデント)」で表すのが基本です。文書によっては、これらに「見出し文字の色」、「見出しけい線の使い方(有無・種類・太さ・長さ・色)」でめりはりを加える場合があります。
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「見出しランク間に書式の差異がほとんどない」あるいは「本文書式とほぼ同じ」などの例を見かけます。公的な文書の一部には見出しをさほど強調しない例もありますが、読者は見出し構成によって文書の構成を知り、見出しを目当てに知ろうとする事項を探します。見出しランク間の差異あるいは本文書式との差異に乏しい書式では、実用的な文書とは言えません。
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逆に、過渡にあるいは無意味に装飾的な書式を用いる必要もありません。かえって、文書の主旨、読者対象にそぐわない場合があります。まずは、「見出し文字の大きさ」、「見出し行の行数」、「見出しの字下げ」で見出しランクを表すのが適当です。
見出し書体には、ゴシック体が適当です。本文書体の明朝体に対し、ゴシック体は見出しを“引き立て”ます。

見出しランクに応じた見出しの書式を定めておくことを薦めます。ワープロの初期設定をもとに文字の大きさ、見出しの行数、字下げなどを「スタイル」にしておくと便利です。

見出し番号書式および見出し以外の番号書式の選び方
マニュアルに限らず文書では、「一つの番号書式(例:1.)を一つの番号系列(例:章見出し)に割り当てる」のが原則です。一つの番号書式を複数の番号系列(例:章見出しと箇条書き)に割り当てると、参照先を示す際などに誤解をきたすおそれがあります。

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