

「読みが同じ漢字」の使い分け
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同じ読みに対して漢字表記が複数ある場合があります。ワードプロセッサで「かわる」と入力して漢字変換する際には、「変わる/代わる/替わる」などから文にふさわしい語を選ばなければなりません。
また、「金型をせいさくする」の「せいさく」を漢字変換する際、「製作/制作/政策/・・」などから適切な語を選ばなければなりません。「政策」を選ぶことはありませんが、「製作」と「制作」の使い分けに迷う場合があります(道具を使って物を作る場合には「製作」が適切です)。
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異字同訓語と同音類義語
同じ読み(同訓あるいは同音)で異なる漢字表記がある語は、「異字同訓語」と「同音類義語」に分類されます。
異字同訓語と同音類義語の扱い方
異字同訓語あるいは同音類義語は「該当する意味の漢字を選んで使う」のが基本です。ただし、漢字を使わずにひらがな書きする(あるいは漢字書きとひらがな書きを使い分ける)ほうが適切な場合もあります。
次セクション以降で技術文書を作成する際に使う可能性がある異字同訓語、同音類義語の用例を示します。
参考および引用文献
野村雅昭 編:「東京堂 用字用語辞典」、東京堂出版、1981
国語審議会:同音の漢字による書きかえ、第32回国語審議会総会、1956
国語審議会漢字部会:「異字同訓」の漢字の用法、第80回国語審議会総会、1972
北原保雄、鳥飼浩二編:同音語同訓語の使い分け辞典、東京堂、1995
阿久根末忠:活用自在同訓異字辞典、柏書房、1994
中沢希男編:同字同訓辞典、東京堂出版、1980 |
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