

見直しのポイント その3
マニュアルで陥りやすい表現のチェック
誤解されやすい熟語の使い方(漢字の癒着)を避ける
技術現場では熟語を組み合わせた「短縮用語」をよく使います.意味を知っている間では間違って解釈されることもありませんが,これをマニュアルで使った場合に読者が正しく理解してくれるとは限りません.あらかじめ明確に定義しておくか,漢字の癒着を避けた表現にすべきです.
ポイント | 陥りやすい事例 | 改善例 | 備 考 |
「短縮用語」を使う | 未実行時には*** | ***が実行されていない場合には*** | 短縮用語を使うと主語がもれやすくなる |
調整機能を使う | **を調整する機能を使う | 機器固有の「**調整機能」を定義しているならば可 |
| 四字熟語に助動詞をつけて使う | 情報伝達する | 情報を伝達する | 四字熟語に助動詞を付けて動詞化することは避ける(注1) |
初期故障する | 初期故障が発生する |
対象や結論を特定できない表現を避ける
ポイント | 陥りやすい事例 | 備 考 |
執筆者の意見・考え方を入れる | ・・・と考えられる(思われる) | 読者が判断できない表現を避ける |
対象を特定せず否定する表現 | ・・・のように***で(では)ない | 対象を特定しない否定を避ける |
代名詞を多用する | これ以上は | 代名詞を使わず具体的な数字,名称で置き換える(注2) |
複数の意味にとられる(二重解釈)表現に注意する
現在の技術現場では「かたかな用語」をよく使いますが,それらの意味がどの分野でも一意に統一されているとは限りません.執筆者が指しているものと読者が理解するものと異なっている場合があります.
また,意味は似ているがニュアンスが異なるいわゆる「類義表現」があります.これらも読者の立場で読み直して必要ならば表現を改める必要があります.
ポイント | 陥りやすい事例 | 備 考 |
分野ごと(対象ごと)の意味をもつかたかな用語 | 例: ツール,アイテム,サポート | 明確に定義して使う |
|
類義表現
(意味は似ているがニュアンスが異なる) | 例: -するとき,-する場合 | ニュアンスを区別して使う(注3) |
冗長表現
ポイント | 陥りやすい事例 | 改善例 | 備 考 |
| 意味に影響しない語が入っている | しかしながら | しかし | 意味に影響しない語を削除する |
調整をすることができます | 調整できます | 名詞を動詞化する(名詞+助動詞) (注4) |
| 同じ語がでてくる | プリント機能は,印刷するための機能です | 印刷する場合には,プリント機能を使います | 文章の構成を変えてみる |
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