

論理・概念の図解
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マニュアルでは、技術の論理あるいは概念を模式的に図解で表す場合があります。この図解も、先に述べた「構図」の手法が基盤です。
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「静的な構図」と「動的な構図」の原理
論理・概念を表す図解は、「静的な構図」もしくは「動的な構図」あるいはこれらの組合せによって構成されると言えます。静的な構図は、図要素間の位置付けを表します。また、動的な構図は図要素の変化・効果を表します。

「静的な構図」の原理
ここでの「静的」とは図要素間に「始点」と「終点」がない、すなわち“動き”がない関係を指します。“動き”がないゆえに、それぞれの図要素がどのような主従関係あるいは同格関係にあるのかを表せます。
「動的な構図」の原理
矢印で図要素を連結すると、「始点」から「終点」に向かう動的な関係(方向性がある)が生じます。「始点の図要素」と「終点の図要素」の数、属性によって矢印で変化、効果あるいは移動を表せます。
構図のバリエーション
面と面で接した「静的な構図」により、部分と全体を表せます。この際、先のセクションで述べたように、視線の動きに沿って左を先頭にした配置にします。
矢印の有無によって要素と要素の連結で「静的」あるいは「動的」な関係を表せます。

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