

原稿指定
原稿指定とは
「原稿指定」とは、原稿(本文原稿、図・表原稿)に赤字などで簡単な「指示」を加えて、執筆者の意図を製作担当者に伝える作業です。また製作工程において、製作担当者が執筆者の判断を仰がなければならない事項をあらかじめ決めて原稿上に表現しておくのも原稿指定の一部です。
「原稿指定」をせず、製作担当者に原稿を渡すだけで執筆者が意図するページを作ることは困難です。双方がイメージするページ構成が異なっていて、校正段階で初めて思い違いに気づくということがしばしばあります。
原稿指定のメリットは「作業の効率化」
「原稿指定」のメリットは、作業の効率化です。適切な原稿指定をしておかないと、後になって不必要なやり直しが発生して結果的に時間(場合によっては費用も)がかかってしまうことになります。
しばしば、「製作担当者はプロなのだから」といって何もかも製作担当者まかせてしまう人がいます。しかし、プロといってもさまざまな個性があります。まかせきって(“丸投げ”)してしまうと必ずしも執筆者の意図に沿った出版物ができてくるとは限りません。
効率的な原稿指定のコツ−組版指定書を作る−
原稿指定には一般的に二つの方法があります。両方を補完的に用いて、できるだけ効率よく原稿に指定する(=執筆者の意図をページに反映させる)のがコツです。
「組版指定書」は、製作担当者のほうで書式を用意しているのが一般的です。原稿を渡す前(あるいは渡す際)に打合せをしながら記入をするとよいでしょう。
また、組版指定書には執筆要領や用語統一表を添付しておくと製作担当者の参考になります。
効率的な原稿指定のコツ−原稿のプリントアウトに赤字を記入する−
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